耳垂裂とは ?
耳垂裂(じすいれつ)とは、耳たぶが裂けてしまった状態を指します。「耳切れ」「切れ耳」と呼ばれることもあります。
先天的な耳垂裂もありますが、ほとんどは後天的に怪我などによって起こる耳垂裂です。またさらにそのうちのほとんどが、装着中のピアスを何かに引っかけ、耳たぶが裂けてしまうケースです。
耳垂裂は、自然に治ることはありません。特に後天的な耳垂裂の場合は、放置していると細菌感染を起こす可能性があります。必ず、医療機関を受診するようにしましょう。
こんなお悩みございませんか?
- ピアスを引っかけて耳たぶが裂けた
- 重いピアスが穴を広げ、最後に裂けてしまった
- ピアス穴が頻繁に化膿する
- ピアスを使うと金属アレルギーのような症状が出る
中原形成外科クリニックの耳垂裂治療
当院では、耳垂裂の治療法として3つの術式を採用しております。 いずれも、局所麻酔の上で手術を行いますので、術中には痛みはありません。30分~1時間程度で終了します。 一般的に、「Z形成術」「W形成術」においては傷痕が残りにくく、「直線法」は耳たぶの大きさの変化が少ないと言われています。耳垂裂の状態、患者様のご希望を確認した上で、適切な術式を選択します。
Z形成術
耳垂裂に対する形成外科での術式としては、もっとも一般的なものです。
裂けて離れた耳たぶの両者に小さな切り込みを入れ、角を入れ替えて縫合します。傷の形が「Z」型になります。
W形成術
裂けて離れた耳たぶの両者にジグザグの切開を加え、縫合します。「W」がつながったような傷となります。
直線法
裂けたところに沿って直線的に皮膚を切り、縫合します。
耳垂裂治療の費用
健康保険の適用となるのは、「先天性の耳垂裂」のみです。 ピアスによる耳垂裂を含め、後天的な耳垂裂はすべて自費診療となりますのでご了承ください。
治療後の注意事項
- 手術後は患部が少し赤く腫れます。徐々に治まっていきますのでご安心ください。
- 大きく裂けている耳垂裂ほど、傷痕も大きくなります。
- 傷痕は薄い線となり、やがて目立たなくなります。
- ケロイド体質の方は、耳垂裂手術の傷痕が目立ちやすくなります。そのため、ケロイド治療が必要になることもあります。
耳垂裂の症例
2歳の男児が重複型耳垂裂で来院。耳垂付着部に一部欠損あり。
Before
After